ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ

ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。

ロシアの飛地 ポーランドとリトアニアの間 

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 ポーランドの北側、バルト海に面したリトアニアとの国境に、ロシアがあるのをご存知でしたか。

私は、今まで全く知りませんでした。

世界地図なんて、めったに見ませんし、ソ連が崩壊した後、旧ソ連圏や東欧がいろいろな国に分離したのは知っていましたが、極々最近、ポーランドの地図を見ていて気が付きました。

Google Mapで見ても、ロシアという表示はなく、ただ国境らしい線が見えるだけです。

でも、その位置はポーランドの主要都市グダニスクのすぐそば、バルト海に面した同じ湾内にまで広がっています。

ここは、ロシアのカリーニングラード州です。

州都カリーニングラードはもともとドイツ人の東方植民によって建設されたハンザ同盟の街でドイツ名は「ケーニヒスベルク」。

20世紀前半まではグダニスクダンツィヒ)と同様ドイツ人の多く住む街でした。

グダニスク第二次世界大戦の際、開戦と同時に停泊していたドイツの戦艦が街を砲撃し、あっという間に街を制圧したことや、1980年代の初めにこの街のレーニン造船所の労働組合「連帯」の労働運動がこの造船所の電気工であった「ワレサ委員長」を中心に伸展し、ポーランド民主化につながったことで有名です。

また、今ではポーランド有数の観光地としても人気があります。

 

でも、そのすぐ目と鼻の先にロシアがあるなんて。

ソ連が崩壊しリトアニアが独立しても、ロシアの長い歴史と執念を持つ南下政策のもとで「不凍港」は絶対手放さないという国家としての強い意思の表れでしょう。

 

 

 

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