ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ

ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。

「今夜は帰れない」 ポーランドの対ナチス、パルチザンの唄です。今日、ウクライナで歌われていました。

 

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ウクライナ上空

カタール・ドーハのハマド国際空港を飛び立ち、約5時間半でワルシャワ到着。途中、黒海を過ぎると眼下にウクライナの穀倉地帯が広がってきます。長細くきれいに整地された広大な小麦やトウモロコシの畑です。

今日、2022年2月27日。

テレビを見ていたら、ウクライナの若者の結婚式の場面。

ロシアとの戦争でいつ死ぬかわからないので、5月に予定していた結婚式を今日行ったということです。20代前半の年齢の新郎と新婦。

まだ、社会人になったばかりという初々しい感じです。

 

確かに戦闘が広がれば一般市民にも多数の被害が及ぶでしょう。

彼が国民総動員令で軍隊に召集されることもあり得ます。

結婚式を早めようとする気持ちもよくわかります。

 

周りを囲んだ家族や友人に祝福され、民族衣装を着た新郎と新婦。

二人の衣装に描かれているのは、「幸運のお守りの刺繍」。

 

ここで、画面が切り替わり二人の若者がアサルトライフルをもって立っています。軍服ではありませんが明らかに戦闘服を着ています。

この二人は、さっき結婚式を挙げたばかりの二人です。

これから国を守るため戦闘地域に発つと言っています。

まわりの人たちが歌っているのは「今夜は帰れない」

ポーランドパルチザンの歌です。

 

(この曲は第二次世界大戦中の1943年に、ナチスに抵抗するレジスタンス運動の闘士であった Stanisław Magierski により作詞・作曲されたものです)

 

戦後75年も過ぎて、こんな状況でこの歌を聞くとは思ってもいませんでした。

 

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今夜は帰れない 加藤登紀子

 

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