ポーランドの名物料理 ピエロギとは餃子のことです
ピエロギ
小麦粉を練ってまるく伸ばした生地に具を詰めて、ゆでて食べます。
つまり餃子です。
東ヨーロッパで人気があるそうですが、特にポーランドで、定着しているようです。
スーパーでいろんな種類のものが売っていますし、学食のメニューにもしっかり入っています。
ガイドブックにはモンゴルの征服により、東ヨーロッパまで、餃子が伝わったともあります。
確かに、ポーランドはモンゴルに3度も侵攻され「ワールシュタットの戦い」が激戦であったとして、有名です。
ワールシュタットとはドイツ語で死体の山という意味です。
また、クラクフの聖マリア教会にもモンゴル軍が攻めてきたとき塔の上のラッパ兵が戦死したときの逸話が残されていて、今でも、定時になるとラッパが吹かれています。
また、ポーランドでもっとも有名な聖母子画のマリアのほほにある3本の傷はモンゴル兵がつけたものと言われています。
はじめて食べたピエロギ
スーパーで売っているのを選んで作りました。形は同じ、でも中身が違います。
中身はポーランド語表示、まったく読めません。
手始めに、一番安いのを選んでみました。気になったのは中身が紫色。
食べてみたら、なかにブルーベリーかラズベリーのジャムが入っていました。
微妙な味です。
ポーランドでは、これをデザートに食べるようですが、餃子の皮に包まれたジャムのデザートは、遠慮したいです。
こちらは、ブルーベリーの餃子にこりてひき肉を詰めたものを買ってきました。
皮はちょっと厚めですが味はまあまあの水餃子風に」なりました。
まだ、醬油を買っていなかったので、とりあえず辛子をつけて食べました。
バッカスのランチ
お皿の上に載っているのはピエロギです。
手前がずいぶん空いていますがこれは盛り付けです。
ここが、センスなのでしょう。
ひき肉とそばの実のピエロギ。これはうまかった。ひき肉の脂っこさをそばの実がやさしく包んで絶品です。
それに、これは焼き餃子ですね。わたしは、やはり餃子は水餃子より焼き餃子のほうが好きです。
ポズナニのピエロギ専門店
ポズナニの街で専門店を見つけました。街中に同じ看板の店があり、チェーン店でしょう。
店の名前もピエロ・・・。日本でいえば「餃子の王・・」みたいなネーミング。
ここは、店の入口で女性がビエロギを手作りしている様子がわかります。
もちろんメニューはピエロギだけ。
中身で値段が違います。中身と個数を注文。持ち帰りか、店の中や前のテーブルでも頼めます。
私は、隣のコンビニでビールを買い、店の前のテーブルで。チーズの入ったピエロギを注文。ビールによく合いました。
中国・哈爾濱では
さすが、水餃子の本家です。
中国東北部では餃子が主食です。
ポーランドの専門店と同じように、店に入る作っている様子がわかります。
でも、その速さがポーランドと全く違います。
まさに職人芸。
餃子を握るのに3秒くらいしかかかりません。
チャっと中身を大きなボールから匙ですくい、手を3回動かしたら完成。
具も選べますが、さすがにジャムはありません。
この店のおすすめは、「蝦餃子」。メニューの一番上の写真です。
他には「セリとひき肉」も、美味しい。
でも、この店で一番気に入ったのは、「羊の首の肉」の煮込みです。
安くて美味しい。
一番最初にこの店に行った時、店員さんに聞いて勧められたものです。
中国・黒竜江大学、学食の焼き餃子
街中で焼き餃子はありません。餃子といえば、水餃子。
でも、ようやく焼き餃子を発見。注文しました。
その餃子、フライパンからまるまる、ひっくり返して皿に載せて出てきました。
最初見たとき、これが焼き餃子とは思えませんでした。なにかが違います。
私のイメージの餃子は長い皿に5,6個の餃子が乗ったもので、
フライパンまるまる一つのまるく並べられた餃子は予想していませんでした。
でも、餃子だけみても、大陸は繋がっているんですね。
日本にすれば遠いヨーロッパですがモンゴルにすれば、直接戦闘をし、征服したこともある土地でもあるわけです。
日本から見るより世界は狭いのかもしれません。
同じ小麦文化ですし、そういえば、スペイン、ポルトガルの「チュロス」と中国の「油条」は同じものですね。
ポーランドでもパン屋に袋に入って売っています。
ポーランド語で何と呼ぶのか名前はわかりませんが。
ただの油で揚げたものですが、お煎餅と同じで食べ始めると止まりません。