ですから、教会も数多くあり、また、村の路ばたや分かれ道には十字架や小さなチャペル、マリア像などが見受けられます。
そんなカトリック大国なのでポーランド人の故ヨハネ・パウロ2世(前法王)は国民からとても尊敬されています。
一方、戦前には国民の30パーセントをユダヤ人が占めていたので、シナゴークと呼ばれるユダヤ教会もあったと思われますが、ジェロナグラでは見かけません。
もしかしたら、旧ユダヤ人街のようなところには旧跡として残っているかもしれませんが。
カトリック教会の宗教音楽
カトリックといえば、プロテスタントと違い長い長い歴史を持つ宗教です。
当然、教会の礼拝の音楽はバッハのマタイ受難曲やミサ曲ロ短調のような荘厳な雰囲気に満たされていると思っていました。
(もっとも、ルターの没後140年ごろに東ドイツに生まれたバッハは当然プロテスタントですが)
ところが、私のアパートの向かいの教会、日曜のミサになると、道路に面したスピーカーから素晴らしいポップスが流れてきます。
張りのある素敵な女性の美声です。
ちょっと聞いているとK-popのようなメロディー。
かなり、聞きごたえがあります。
カトリック法王のロックアルバム
現カトリック法王、フランシスコ法王は2015年にロックアルバムをリリースしています。
アルバム名は「ウエイク・アップ!」
カトリックの頂点にいる法王が無類のロック好きなので、全カトリック教会も右にならえなのかも。
Papa Francisco Wake Up! Go! Go! Forward! (Official Lyric Video)
ポズナニの教会での「黒いマリア」の式典
ここでも、市電の停留所から教会に向かう途中で大音量のロック音楽が聞こえてきました。
まるで、これからロックコンサートの会場に向かうようです。
ただ、ちょっと違うのは周りにたくさんの修道女が私と同じ方向に向かって歩いていることです。
「黒いマリア」の入場を待っている間の音楽もノリの良いロックやポップスが流れてきます。
その合間に、司祭の厳かなお言葉が。。全くポーランド語が解りませんが。
音楽を流すスピーカーは日本のYAMAHA。
さすが、信頼のYAMAHAです。
こんなところで日本製品を見るとうれしくなりますし、YAMAHAのスピーカーを選ぶなんてポーランド人のセンスの良さがうかがわれます。
クラッシック音楽の浸透しているお国柄ですから、音にもうるさいのでしょう。
ポズナニの夕暮れ(午後9時頃)