ミレーのリュック
今回の旅行で持って行ったバックは
①ミレーのリュック(背負い)
②TUMIのリュック(スーツケースに付けるか手持ち)
③オロビアンコの小さなバック
④スーツケース(最大のもの1個)
これだけです。
持って行った以外の荷物はポーランドについてから一度、郵パックで送っただけ。
Ⅰ ミレーのリュック (Millet MO1590)
30年以上前に買ったものです。2年前中国に4か月いた時に使ったのですが
それ以外ほとんど使っていませんでした。
実は、このザック、当時の皇太子さまが山歩きされた時に使われていたのと偶然まったく同じものでした。
色がかなり特徴的なので、なんとなく使わず長い間にしまい込んでおいたものです。
ただ、背負うのに大きさがちょうどよく今回持っていくことにしました。
ただ、中国でプラスティックの留め具を2個紛失(大・小)してしまったので、今回の旅行に際しミレーのオンラインストアに連絡し、注文しました。
連絡するとメールが来て製品を確認したいので写真を送ってほしいとのこと。
写真を撮って送ったら、数種類の製品が送られてきました。
20MMバックル 1セット 492円
25MMバックル 1セット 492円
チェストベルト 1セット 820円
更にメールがきて、ザックの中に要領に合わせたバックライナー(大き目のスタッフバック)を入れたほうが良いとアドバイスをいただきました。
生地の経年劣化で縫い目から破れた事例があったそうです。
メーカーも私の送った写真を見てあまりの古さに驚いたのかもしれません。
ザックがかなり古いので使用には注意してくださいとのことでした。
ミレーのカスタマーセンターの親切なご対応にとても感謝しています。
バブルティー
大学のバス停のそばに「allAngolo」というCAFEがあります。
前任の方に紹介されていったのですが、明るくそして静かな店です。
背の高い椅子が落ち着かせるのかもしてません。
あるいは、表のガラス張りのサンルームのせいかもしれません。
WI-FIも使えるし、お気に入りの場所になりました。
ある日、店の前を見ると「バブルティー」の看板がありました。
以前、T夫妻が授業後、これから「バブルティー」を飲みに行くんだ、と
嬉しそうに話しているのを思い出しました。
「バブルティー」??
そこで、カウンターで注文を。
カウンターの女性がポーランド語でいろいろ聞いてきます。
でも、何を言っているのかさっぱりわかりません。
コーヒーであれば、質問はサイズとミルクがいるか要らないかぐらいです。
ポーランド語で書かれたボードを見せてどれを選ぶか聞いてくるのですが、
私の答えは「バブルティー」しか言えません。
でも、ボードをよく見ると
①サイズ
②お茶の種類
③トッピングの種類
④ミルクの有無
それを選ぶようです。
そこで、適当に、お茶は「BLACK TEA」
あとは、更に適当に発音しやすそうなものを
注文したものが来たら、「タピオカの入ったお茶」でした。
これは台湾発祥でマンハッタンでも、たぶん東京でも流行っているのでしょうね。
ここポーランドの地方都市にもようやく進出したようです。
でも、よく見るとタピオカではありません。
ナタ・デ・ココです。
どうも、トッピングのセレクトを間違えたました。
さらに、蓋に牛の絵が書かれているところを見ると、ミルクも入れるのですね。
ということで、ポーランドの「バブルティー」は飲めませんでした。
ところで、この容器、蓋に中国語が書かれています。
まさか、中国から原材料がすべて送られてきていることはないでしょう。
台湾発祥のイメージを出すため、中国語の書かれた容器を使っているダケだと思います。
4文字熟語のような一句成語を当ててくださいという質問で
回答は「不可思議」
不可思議な質問と不可思議な回答です。
ボレスワビエツ ・ポーランド有数の陶器の街
ジェロナグラからボレスワビエツへ
ジェロナグラからボレスワビエツまでは、
①鉄道でヴロツワフまで行き乗り換える方法と
②直通バスでボレスワビエツ、
この二つの方法があります。
今回はバスで行く方法を選びました。
理由は安い、早い、しかも乗り換えがないから楽だからです。
駅から100mほどのところにあるバスターミナルからPKS Zierona Goraの近郊バスは出ています。
まずは、ターミナルの窓口に行き切符を買うことにしました。
窓口でボレスワビエツと行き先を告げると、コンピューターで調べて発車時間と発車ゲートの番号を書いてくれました。
でも、こちらは切符を買いたいのです。話がまったく通じません。なんで切符を売ってってくれないの?
何かしきりに繰り返しています。
仕方がないので、窓口の隙間からポケトークを差し込みここに話してほしいといっても今度は嫌がってポーランド語を吹き込んでくれません。
仕方がないので彼女の言った言葉をオウム返しに自分で翻訳機に吹き込んだところ
「わかりません」とのこと。
バスターミナルの窓口で切符の値段もわからないし、買えないの?
この回答は想定外でした。
ひとまず、並んでバスを待っていたらようやく納得しました。
PKS Zierona Goraのバスはグリーンなのですが、到着したバスは色が白っぽい。
別の会社のバスです。
乗り込むときに行き先を告げ、切符を買い、ようやく出発です。
でも、出発時刻がすでに1時間半ほど遅れています。
バスは街を出ると少し高速にのり、すぐに一般道を走ります。
ノバ・スルのような鉄道駅や途中の小さな町の中心部に立ち寄り、2時間ほどでボレスワビエツのターミナルへ到着しました。
時間はすでに、午後4時半。
ひとまず、休憩も兼ね近くのピザ店に。
相変わらずの大きなピザですが皮が薄いのでちょうどよい量です。
コーラ込みで700円くらい。
ボレスワビエツの旧市街
ボレスワビエツは、城壁に囲まれた城塞都市のようです。看板にはBOLESIAWIEC Castleは13世紀の後半に造られたと書かれています。
人口は4万人ほどですが、旧市庁舎広場は14万人の人口を有するジェロナグラの20倍くらいあります。開放感が全く違います。
ポズナンより広そうです。真ん中に市庁舎、広場の向こうには教会があります。
ボレスワビエツの陶器
一番日本でポピュラーなのは受講生からもらったブルーのまるいスタンプ柄です。
でも、実際には様々な模様の陶器が数多く作られています。
ここは陶土にカオリンという高温に耐えうる成分が多く含まれているので、オーブンや電子レンジで使用できるため現代的でスタイリッシュな柄が本来の主流のようです。
でも、市庁舎広場には陶器店は1軒しか見当たりません。
観光案内所で聞いたところ、周辺部に工場や販売所があるとのこと。
その、観光案内所の奥にはさまざまな陶器が陳列されています。
自分で絵付けすることもできる体験工房もあるといっていました。
観光案内所のパンフレットにはナポレオンに関係したものもありました。
街の城壁のそばには、ナポレオンがこの街まで進撃してきてプロイセンから解放してくれたことを記念する塔もあります。
ポーランド人はフランス人のナポレオンをプロシアやロシアから解放してくれた恩人と考えているようです。
ナポレオンの駐屯を記念する塔です。
文字がキリル文字なので読めませんが、確かライオンはナポレオンの象徴だったように思います。
城壁です。旧市街に沿ってかなりの部分が保存されています。
ポーランドのかわいい陶器 ポーリッシュポタリー (COSMIC MOOK)
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中世の街と小さな村めぐり ポーランドへ 最新版 (旅のヒントBOOK)
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ポーランドの窓 ドイツと同じドレーキップ方式です
ポーランドの住宅、アパート、学校 ほとんどの窓はドイツ風の窓。
日本の引き違い窓とは違います。
さすがエコ大国、ヨーロッパ。
気密性の良いドレーキップ方式と呼ばれるものです。
開け方は3種類。
左はフルオープンです。
真ん中はしまった状態。完璧に密封し隙間風なんか入る余地もありません。
右は上側だけに隙間があります。普段、通風を得るときはこの状態です。
でも、春になるとさわやかな風を家中に入れたいのでしょう。フルオープンに開けた住宅がかなり見受けられます。
大学の教室もこの方法。
こんな風に暑い日はフルオープンに窓を開けると2m四方に近い面積を持つ開口部が出現します。この窓が教室に2枚あるので、教室の暑苦しい空気はあっという間に外気と入れ替わります。
ポーランドでは(もちろんドイツでも)普通の窓ですが、
実はこの窓、私の札幌のマンションにも付いています。
寒い札幌でこのドイツ製の気密性の良さをかって、マンションを作った会社が採用したのです。
確かに、気密性も断熱性能も良いようです。デザインも悪くはありません。
しかし、この窓がいま私のマンションで大問題。
①日本人は「きちんと収まる」べきと考えます。
取っ手を真下に回して閉め、90度回すと上が開く、更に90度回すとフルオープン。
これが、札幌のマンションの方式です。
ポーランドとは開く順序が違いますが、問題は「きちんと90度」とはならないことです。
パンフレット通りに回すと中の細かい部品が耐えきれずに変形してしまいます。
ですから、「適当に締まるところまで回し、無理をしない」
これがこの窓の使い方のようです。
この適当さが日本人には受けないのかもしれません。
②そのためか、窓を作っていた山形県の会社が、せっかくドイツの会社と提携し中国に製造工場を作ったのに、あっと言う間に工場閉鎖し事業撤退をしてしまいました。
平成14年にこの会社は新規事業として「ドレーキップの窓事業」を立ち上げ、作ったばかりの新製品の窓を使ったマンションが平成16年に完成。
平成??年にはこの事業から撤退。
平成28年に部品が壊れたので発注しようとしたら、事業から撤退しました。
だから、部品がありません、直す方法もわかりません、北海道では直せませんという回答です。
変わり身が速いことは企業にとって大切とはいえ、作って作りっぱなし。
アフターフォローを全く考慮していません。
この窓、方式はいいのですからこの素晴らしい窓を日本に広めていくという
気概を企業に持ってほしかったものです。
販売したマンションデベロッパーも
「もう10年たつのでアフターサービス期間及び住宅瑕疵担保責任期間を修了していることから、組付けの調整、メンテナンス体制の提供、部品供給保証等の対応はできません」
という回答。
もう責任がないので、自分たちで何とかしてください、ということのようです。
ポーランドでは、普通に使っている窓。
その窓でこんな問題が起きるとは驚きです。
ドイツ製品は今でもきちんと輸入されています。
さすが、安心のドイツです。
ユダヤ人の集まる店? イスラエル料理の店です。
ワルシャワでの最後の夕食は「イスラエル料理のレストラン」です。
泊まったホテルの一本駅寄りの小路にあります。
注文は「イスラエル風ピザ」
どこがイスラエル風かよくわかりませんが、ピザの上のグリーンのソースがイスラエル風なのかもしれません。
店に入って気が付いたのは、顎髭を生やした男性が多いこと。
ジェロナグラの受講生では一人しかいませんでした。でも、彼は銀髪、当然ひげも銀色です。
でも、ここの男性は黒髪です。手前のテーブルにも、向こうのテーブルにもいます。
みんなユダヤ系の人なのかもしれません。
手前の女性もユダヤ系かも。そういえば、鼻の感じが・・・
ユダヤ人の正式な服装、黒いハットに長めの黒い上着、ズボンも黒、そして長いひげ
そんな人が集団でいたのは、ワルシャワのショパン空港だけです。
戦前にはユダヤ人が30%もいたポーランドですが、現在は1%くらいしかいないそうです。
混血が進んでいると言われるポーランド、だから美人が多いのでしょうが
髪の毛も、褐色が多いようですが、黒い髪、シルバー、赤毛と様々です。
そんな中でユダヤ系の血筋のポーランド人も実際には多くいるのかもしれません。
この店にいるとそんな気もしてきました。
小旅行 イヲーバからジェロナグラまで、帰りはディーゼル車で1時間ちょっとです
イヲーバの駅は戦前のドイツ時代からの赤レンガでできた建物。建物はあるものの駅員はいません。無人駅です。
線路は・・・・まっすぐです。
ポーランドで最初に感じたこと、鉄道がまっすぐ。どこまでも直線です。
街と街を直線定規で結んで、それが即、線路。
そんな感じです。
ですから、この駅も列車が来る方向、行く方向どちらも直線。
(ワルシャワからポズナンの間も大きな分岐点が一か所あるだけ)
駅舎も古いままですが、日本と違い駅前広場、駅前商店街、駅前住宅地、そんなものはありません。
ただ、砂利道と うらびれた空き地があるだけ。
下の写真が駅から街に続く道です。この先に立派な公園や街があるなんて思いもしません。
私の泊まった立派なホテルはここからたった100mのところです。
主要鉄道(PKP)に乗っていても、普通の駅はどこも、街が見えません。家がポツン、ポツンとあるだけです。
遠くに教会の尖塔が見えるのでその辺が街の中心地なのでしょう。
日本でも、秋田県能代市の能代駅は奥羽本線から一駅入っています。奥羽本線の駅は東能代という小さな駅です。
青森県の八戸駅も昔は町の中心から外れていたと聞いたような気がします。
そんな、イメージなのでしょうか。
ここの鉄道は地方鉄道です。
Lubusukie と書かれています。これは「ルブシュ県」の県営鉄道です。
今回は、最新型の車両でした。1両編成ですが日本の地方でよく見る淋しい1両編成とは違います。
かっこいいディーゼルカー。真ん中のドアから入り、入ったすぐそばが洗面所。前部と後部の両方に椅子席があります。
最初、一番先頭の椅子席に座ったのですが、そこは車掌の席でした。
そこで、車掌から切符を買い(16.1ズォテイ=480円)逆の後ろの席に移動しました。
席はほぼ満席です。
来るときはバスで村々を縫うように移動してきたのですが、帰りは一目散。
あっという間に、ジェロナグラに到着。
駅の少し前の踏切で気が付きました。この線路、私のアパートの裏を走っている線路でした。この踏切の周りの林は私の林間散歩コースです。
CAMPUS B の図書館
教室からみたキャンパスBです。
ここは214号教室。
ヨーロッパ式なので3階です。
正面の白い建物が事務局の入っている本校舎、
左の濃いグレーの建物が図書館です。
図書館はとても静か。学生もほとんどいません。日本の大学のようです。
「ここにだけ冷房が入っている」
これが、図書館の最大の利点です。
なんと、他のどの教室にも冷房設備がないのです。
ポーランドが涼しいといっても、さすがに6月に入るとかなり暑い日があります。
授業が4時からなので私はまだ救われるのですが、それでも、暑い日はアパートを早めに抜け出し、ここに避難します。
ただ、6月の15日過ぎには学校も休校になるので冷房については微妙なところでしょうか。
10月に初めて大学に来た時、まずこの図書館を見に来ました。
前任の方から、とても居心地の良い場所と聞いていましたから。
そして、まずコンピューター検索で「日本関連」の本を検索。
なんと、3冊しかありません。
日本語教室が開講されているのに、日本・・の本がたった3冊???
検索はできたのですが、初めての図書館では書籍の分類もわかりません。
そこで司書の方に案内してもらい、その3冊を探してもらいました。
司書の方も、40歳を過ぎると英語は怪しい。
2000年ごろに中学生であれば、英語。
その前ならロシア語。
英語よりドイツ語のほうがポピュラー。
そんな感じでしょうか。
探し当てた本で、まともな本は1冊だけ。
あとの2冊はローマ字とポーランド語の小さな古ぼけた辞書。
1冊の本は「歌舞伎」「能」などの日本文化を英語で説明してある本でした。
でも、ある意味、専門的すぎてわかりませんでした。
ただ、その時案内してくれた司書の女性。
はじめて話したポーランド女性ですが、
なんと学生の時、大学の「日本語講座」を受講していたとのこと。
数年前の話なので、その時の先生の名前ももちろん覚えていましたし、カタコトの日本語も。
感激です。思わず握手。手を握り締めてしまいました。