ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ

ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。

ヴロツワフ小旅行  その1

ヴロツワフの街

 

ヴロツワフポズナンはジェロナグラから2時間。ちょうど同じ距離にある街です。それに加え、ベルリンもドイツですが2時間で行くことができます。

そんな中、今回はヴロツワフまで日帰り旅行を試みました。

 

ヴロツワフはジェロナグラの近郊を流れているオドラ川の上流にあり、シロンスク地方の中心都市、人口60万ポーランド第4の都会です。

ここの大学にも、ICEA派遣の日本語の先生がいらっしゃいます。

 

 まずは、ヴロツワフ駅。

外観はシンプルですが、構内はかなり広く売店やレストランもあります。

ここから、街が広がっているようですが、目的地の旧市街まで少し距離があるようです。トラムも走っていますが、路線図を見てもよくわかりません。

仕方ないので、ここは徒歩で建物をみながら散策することにしました。

 

 

 

この建物は「TEATR」とあります。多分劇場でしょう。

すこし進むと大きな教会が。

旧市街

やっと、旧市街につきました。下は二つの塔を持つ教会です。

中に入ると有料で塔の上段まで登れました。

折れ曲がった階段を登るのは結構疲れます。時々広いフロア―があって息を整えられるのですが。

登り切ったところが、2つの塔の間に渡した橋の上。

落ち着いた街並みが良くわかります。

 

ここは中央広場です。

休日なので、まだまだ寒い時期ですが観光客もちらほら見られます。

シャボン玉を飛ばしているおじさんの周りには子供たちが集まってきています。

これがオドラ川。

ヨーロッパの川は幅もさることながら、水量が豊富です。この川の下流にジェロナグラの街があるのですが、以前はしけで渡った場所がこの下流だとは思えません。この場所でも水量が相当あるからです。大陸の川は滔滔と流れているんですね。

 

 橋の欄干には「鍵」びっしり。恋人が二人の愛を鍵に込めて結びつけています。

イヤー、鍵ですか。。。。。大きな錠前のような鍵もあります。

 

 

ヴロツワフ経済大学日本語学科

ヴロツワフ経済大学、イェレニア・グラ校

このヴロツワフ経済大学とここから2時間くらいチェコに向かった山間の観光地にある分校にICEAの仲間が日本語教師として赴任しています。

ポーランドの隅々の大学に「日本語教師」がボランティアで赴任して、日本とポーランドの架け橋になっている、こんな関係をもっと広げていけたらと思います。

 

ボレスワビエツで泊まったホテル ジェロナドム

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ボレスワビエツの駅舎

表はシンプルな駅舎ですが、さすが陶器の街。内装は陶器タイルが至る所に張り付けられています。

 

 

ボレスワビエツで泊まったホテルは「Zierony Dom」

日本の名前なら「緑の家」「グリーンハウス」というところでしょうか。

外壁も名前通り緑色のペンキで塗られています。

街の中心から歩いて15分ぐらいのところにあるホテルです。

近くに陶器のアウトレットもあります。

予約はbooking.comで。

料金は、バス無しで2500円くらい。

評価はまちまちです。

値段が値段ですから、このホテルで高い部屋をとると、期待外れという結果になるのかもしれません。

でも、共有バスルームは同じフロアのすぐ目の前にあります。

ポズナンで泊まったホテルの共有バスルームは上下階の中間にありわざわざ階段を上がったり、下がったり。これは意外と面倒ですし2つの階の共有なので込み合いました。

 

これが私の泊まった部屋。屋根裏の部屋(3階)ですが、季節が良かったので暑くもなく、寒くもなく、ちょうどいい感じ。部屋の広さも一人ですから十分です。

傾斜の屋根の勾配に沿った部屋も素敵です。

 

窓から見たら「石造りの鉄道橋」が見えます。この鉄道橋、ヨーロッパで一番長い石造りの橋だそうです。

みると、つい最近できたような白い石を使ったきれいな石橋ですが、なんと建設完成は1846年。

手入れは勿論しているのでしょうが、石造りの建造物の息の長さには驚きです。

 

この、鉄道橋の周りが公園でコンクリートの敷き詰めた広場で若者が、スケボーやマウンティングバイクで遊んでいます。

ヨーロッパの夏は長いので、夜10時過ぎでもかなりの人数がたむろしています。

べつに、気にはならないのですが、静けさを求める方には気になるかもしれません。

 

実は、このホテル、行くときに迷いました。

地図がうまく印刷できず、手書きの地図を持って行ったのですが、自分で書いた適当な地図です。

旧市街を見て近道を見当をつけ行ったのですが、かなり歩いても見つかりません。

途中で「アウトレット」も発見し、それは良かったのですが。。。

そこで、ガソリンスタンドの女性店員に道を聞いたところ、出発地点まで戻り90度方向転換とのこと。

いったん戻りかけたのですが、途中2人ずれの女子高生に聞いたら、結果、三角形の長辺を進む道を紹介してくれました。

道に迷ったら何遍でも聞き直す。このことを学びました。

 

ポーランドのビヤホール

このジェロナグラの街で、一番古くて有名なビヤホールです。

歩道にも、テーブルが置かれていますが、メイン通りの 交通量の多い通りに面した屋外のテーブルより、ちょっと古風な感じのする、パブっぽい店内のほうが落ち着きます。

この日はなぜか入店して、注文したら、しばらくして「ウエイトレス」とお客さんの女性がきて「ガスが止まってしまい、料理ができないとのこと」なぜ、お客さんも来たかというと、ウエイトレスは英語ができないので、友達に通訳を頼んだようです。

せっかく入ったので生ビールだけ注文して飲んでいました。

 ビールが飲み終わる頃、さて別の店にあらためて食事に出かけようと思ったら、ウエイトレスと友達が来て「厨房の修理が終わったので、注文できます」

そこで、一番簡単そうで、前回他の人が食べていたハンバーガーを注文しました。

4時から授業なので、ビールの追加は残念ながらなしです。

このビールは「やぎ」のマークです。ジョッキはたいてい注文したビールメーカーのロゴが入っています。

ハンバーガーが来た時のはもうビールがほとんど残っていませんでした。

今日のテーブルは階段3段上がった高い席。

 

この店のポークソテーは絶品でした。厚い豚肉にちょうど良いかんじに火が通っています。上にかかったキノコソースと良くマッチしています。

分厚い肉の下に敷いてあるのはマッシュドポテト。

 

自分で作ってみると、こんな厚い豚肉は調理するのがいかに難しいかがわかりました。

焼く時間が短いと、中まで火が通りませんし、長すぎると固くなります。

牛肉は簡単なのですが。

 

さすが、この街でベスト5に入る店です。

 

店の名前は「Ceska Hospoda U Svejka」

通りに面して細長い店で、グリーンの長い日よけが歩道に沿ってかかっています。

そこに大きな字で店の名前が白抜きで書かれています。

パブの店内ももちろん細長く。

手前の部分は、左側がパブのカウンターになって様々なアルコール類の瓶が並べられています。

奥に進むと、店の左半分は階段3段くらい高く手すりに囲まれています。

 

この街の老舗レストランのようでいろいろな細かい造作に歴史を感じさせる味があります。

 

  

学生食堂のメニュー ジェロナグラ大学 美味しいメニューが満載

 

 

ジェロナグラ大学のキャンパスBには2つの食堂があります。

ひとつは大学の事務局の入っているメインビルの一階に。

もう一つは構内の学生寮の一階にあるレストラン。

最初の頃は双方のメニューをいろいろ試してみましたが、最終的には学生寮のレストランに通うことにしました。

理由の一つは、定食の料金が安いこと。(500円 VS 360円の戦いですが)

二つ目はメニューが豊富なこと。

メニューについては本校舎のほうもいろいろ掲示がしてありますが、メニュー板が遠いのとポーランド語で書かれているため読み取ることができません。結局目の前のカウンターの中にあるメニューを指さしで注文するだけになります。

ピエロギ

仕方ないので、「ピエロギ」を注文しました。

日本語風の子音+母音の発音なら覚えられます。ポーランドで一番最初に覚えたのは「オクノ」窓のことですが窓際の席を表します。

 カトレット

さて、学生寮の定食メニューの定番は「カトレット」カツレツです。

これには2種類あってキノコがトッピングのものとソース掛けを選ばなくてはなりません。このポーランド語がちょっと長い。

 

一番最初の日は、メニュー板で選択、メニューの単語を多分こんな風に発音するんじゃと覚えようとしましたが、メニュー板から料金を支払うカウンターまで数歩歩くうちに忘れてしまい、どうしても注文できません。

上が小さなお肉の入ったソース掛けのカツレツ

下はキノコのトッピングです

 

 

牛肉の煮込みにとそばの実の付け合わせ

日本では「そばの実」をごはんのように炊いて食べませんが、なかなか美味しいものです。

ジャポニカ米でない細長い外米を食べるくらいならむしろ「そば」のほうがおいしいくらいです。それにいかにも健康に良さそう。野菜のサラダは、通常5種類の中から2種を選ぶのですが、どれも同じようです。一応栄養価を」考えてニンジンを。

スープはいっぱい入れてくれるのですがトレイが小さくお皿が平行にならないので、いつも零してしまいます。

 

 

 

 

 

 

カマンベールのころもあげ

カマンベールチーズ(丸いまま)を丸ごと一つ衣をつけて揚げたものです。これが300円。なかなか日本ではもったいなくて食べられません。

ちょっと塩気が効いて、楽しめます。ワインでもあれば一番ですが、さすがに学生食堂にはアルコール類は一切置いていません。

すこし食べかけですが、カマンベールの雰囲気が良くわかると思います。

すみません。写真がだいぶピンボケです

巨大お好み焼

お好み焼き風の地にたっぷりと牛肉の入ったソースを掛けて半分に折ったものです。かなりの量でよっぽどおなかが空いていなければ完食できません。

牛肉の塊も入り野菜もたっぷり。お皿からはみ出しそうです。

これだけ量があるとさすがに最後のほうでは味に飽きてしまいます。この半分にフライドポテトをつけてほしいくらいです。

 

 フライドチキン&ポテトフライ

 普通のフライドチキンです。でも値段が安い。

ケンタッキーより味は薄目。小樽の名物「なると」のフライドチキンのようなかんじ。半身あげです。ポテトフライは日本の付け合わせのお米の感覚でしょう。大量についてきます。

 

その他

これは、言い間違えか聞き間違えで注文が成立したものです。

カウンターで受け取ってビックリ。カトレットを注文したつもりなのですが。

いつもの人と違ったので、当別注文になってしまいました。

鶏肉の衣あげです。

たぶん注文のどこかの段階で、「豚肉?」「鶏肉?」と聞かれたのかもしれません。

 

帰国前日の街歩き Dr Grzegorzさんに街を案内していただきました

帰国前日、Grzegorzさんとワイン公園のパームハウスで4時に待ち合わせしました。

街を案内してくれるそうです。

 

早めについたので丘の下にある「FOCUS PARK」(この街最大のショッピングモール、現在更に増築中)のKFCで軽い食事をとり、コーヒーで時間調整。

 

 

坂を登っていくと二人づれの女子高校生が片手側転をしています。すごい運動神経。一人は携帯で写しているので動画をアップするのかもしれません。

 

丘の頂上にパームハウスがありますが、ついたら今日月曜日は休館日。

しかたないので街歩きをすることにしました。

 

まずは、旧市街の教会に向かいます。この街で一番古い教会。・・・・・

入り口は立ったまま入れません。

高さ1.4mくらいしかありません。

彼の話では、この古い教会は、万が一的に襲われた場合でも、敵が簡単に入れないように入り口を低く作っているとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に紹介されたのは音楽学校。街の一番の中心地。何遍も何遍も通った道に面していますが、紹介されて初めてわかりました。

大学の音楽関連の学部(音楽院)は、この中心からバスで15分ほどかかるジェロナグラ大学のキャンパスAにあります。

 

 

 

次の教会

この教会は街を代表するおおきな教会の一つです。作られた年代も新しく18世紀のドイツ人設計者によるドイツ風建築の教会です。その横の建物はDr.Grzegorzさんが中学の頃通っていた英語の学習塾があったそうです。

 

休憩でビールを一杯。

私はポーランドのビールはどれもおいしいと思うのですが彼にははこだわりがあり、ジェロナグラや南部ヴロツワフ方面のビールはドイツやチェコの影響を受け本来のポーランドのビールとは違うそうです。

だから中部地域の街で作られているS・・・のビールが一番おいしいと言っています。

日本人の日本酒に対するものと同じ思い入れがあるのでしょう。

ちなみに日本酒なら私は佐渡の真野鶴が一番好きなのですが。

また、ここのビールはもちろん生ビールですが、みんな赤いジュースを入れて飲んでいます。

この赤いジュースは「マリカ」というラズベリーのような実から作ったものです。

あまりスーパーなどでは見かけないのですが、たまたま若い娘さんが小さなテーブルを広げ売っていたので買い込みんだものを持っていました。

そこで、生ビールにマリカのジュースを加え、ビールのつまみは「マリカの実」。

 

でももしかしたらこの「マリカのジュース」いつも学食のセットについてくる薄い薄い水が少し赤みがかったジュースと同じものかもしれません。

ここに至るまで2回ジェラートを食べました。

ヨーロッパはジェラートの似合う街です。車の入らない旧市街をジェラートを食べながら散策するのはとても素敵です。

 

 

「次にいくところ」となった時、Dr.Grzegorzさんが「この街で一番高いところに行こう」と言いました。

私は、最初に待ち合わせしたワイン公園の丘が一番高いと思っていたのですが、そこは違う、ちょっと離れたところにある、でも歩いて行けると。

 

旧市街を抜け、それでも街並みは古くからの街並みが続く道、少し上り坂ですがどんどん歩いていきました。

だいぶ歩くと、そこは木々の深い公園。しばらく行くと高校があり、ここは彼の卒業した高校だとのこと。

その高校を見てやっと場所がわかりました。

 

バスを使うとジェロナグラ大学のキャンパスBから10分くらいの方向が旧市街と90度違う場所です。

でもこの木々の深い公園は、ほんの入り口。

そこから、なだらかな森の中の道を進んでいきます。

森の中は道が細かく分かれています。

ただ、街の人は森の中を散策するのが好きなのでしょう。

あちこちの木陰の向こうに人影がちらほら。

 

この辺りは10月になるとキノコがたくさんとれる宝庫だそうです。

 

突然、急坂を下ると、スキー場のリフトが。

ほんとに小さいリフトです。

このリフトに乗るとこの街で一番高いところだそうです。

 

でも、時間は既に夜の9時近く。いかにヨーロッパが日が長いといっても、こんな時間に薄暗い森をウロウロするのは。

 

そこで、引き返し、また、ビール。

小一時間、話してまた、歩いてアパートまでたどり着きました。

家についたら、10時。

 

なんと1時から10時まで9時間も街と森の散策。

 

本当に充実した一日でした。

森の中の広場。椅子がいくつも設置してあります。でも、結構「蚊」もいます。

これで、夕方?9時近く。カメラの感度も良いのですが、ほんと、明るい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真野鶴 磨三割五分 大吟醸 万穂(まほ) 1800ml 尾畑酒造

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  • 出版社/メーカー: 尾畑酒造(オバタシュゾウ)
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かんてんぱぱの寒天 ポーランドで重宝した日本の食材

ポーランドで重宝した日本の食材

かんてんぱぱの寒天

寒天は食物繊維の塊です。

 

一人暮らしではどうしても野菜が不足しがち。

特にポーランドは冬場には野菜の種類が不足しがちです。

それに一人暮らしでは、生野菜は保存がききません。

そこで食物繊維を簡単に補うためこれが一番。

ボルシチジュレックなどのポーランドのスープにも、インスタント味噌汁にもカップラーメンにもピッタリです。

いろいろな寒天を使って工夫した商品がたくさんありますが、一番重宝したのはこのシンプルな糸寒天です。

また、海外に持っていくのに重い荷物は厳禁です。

その点もこの食材は乾燥しています。とても軽い。バックの隙間に入れ放題です。

 

このかんてんぱぱ、長野県の伊那市の会社ですが、なぜか札幌の私の住まいの2軒隣にアンテナショップがあります。

 

 

www.kantenpp.co.jp

乾燥ワカメ

コレも野菜がわり。スープに追加、もどしてお酢をかけても。

味噌汁はもちろんですが、インスタントラーメンに入れてもおいしく食べられます。

 

インスタントラーメン 

海外で日本食?の中で一番食べたかったものは、インスタントラーメン。インスタント焼きそば。

時間も手間もかけずに、手軽に食べられるところが最高。

ポーランドはハムが安いので、薄く切ったハムをチャーシューがわりにたっぷり入れてチャーシュー麺が完成です。

キャベツは日本のものと違い、葉っぱが紙のように薄いタイプで、より原種に近いタイプが主流ですが、オリーブオイルで炒めてトッピングしても美味しい。

これに卵を加えれば栄養満点です。

薬味はコショーは手に入りますが七味は入手困難。

これも、日本から持っていった方が良いかもしれませんね。

 

抹茶

ジェロナグラでは専門のお茶屋さんに抹茶が売っていましたが、一般のスーパーでは手に入りません。

普通のグリーンティーは手に入りますが、抹茶の方がゴミも出ないのでおススメです。

オロビアンコのバッグ

このショルダーが一番のお気に入りです。

どこに出かけるにもこのバッグを持って。

 

今回のポーランドにも、この中に貴重品一式を入れ肩から下げて持ち歩いていました。

普段使いのバッグは軽さが一番です。

その点からもこの薄いナイロン製は最高です。

更に収納力。

A4の書類も不思議にこの小さなバッグにすっぽりと収まります。

やはりB4サイズしか入らないのでは使い勝手が 悪すぎます。

世界標準のサイズはA版ですから。

 

また、脇のジッパー付きのポケットや両脇の小さな2つのポケットも実際使っていると本当にべんりです。

一応オロビアンコはイタリアのデザインメーカーなので、お揃いの時計、3色ボールペンもセットで買い込みました。

 

でも、いかにお気に入りのバッグでもここまで酷使して長年使っていたので相当くたびれてきました。

 

そろそろ、残念ですが、次のバッグを探さなければいけない時期かもしれません。