ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ

ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。

ポーランドの古民家公園(民族誌学博物館)zielonagora-Ochla

ジェロナグラの南方のOchlaという村にある民族誌学博物館です。

バスで40分ほど、乗り換えはいりません。

ただ、もともとは別の村(Ochla)なので市内定期カードでは乗り越し乗車になってしまうかもしれません。

また、土曜日と日曜日にはバスの本数が減ってしまうので一日がかりになってしまいます。

平日でもバスの本数は少ないので、バス停をおりて公園に向かう前に反対側にある停留所で帰りのバスの時間を確認しました。

なかは、オープンスペースの広い公園です。

公園の中に、この地方の古民家が点在しています。

たぶん、18世紀から19世紀にこの地方にあった農家を保存のために集めたのでしょう。

一番古い建物は1675に作られた木造コテージとのことです。

 

バス停を降りると目の前に入り口があり、左側にはレストランがあります。

砂利道を進むと奥の方にたくさんの古民家が点在しています。

釣りのできる小さな池も、竿を貸してくれるようなのでこの池は釣り堀のようです。

メインセンターと思われる建物のわきにはポニーの引く馬車の待機所も。

 

ここでチケットを買うようですが、

チケットの値段は夏場は10ズウォテイ(約300円)、冬場は8ズウォテイ(240円)

でも、特にゲートがあるわけでもなく、また、65歳以上は無料とのことなので、自由に中を歩き回ってきました。

 

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数多くの建物がありますが、構造は似たようなものです。

大屋根の2階建てでちょうど家の真ん中に暖炉と煮炊きをする釜戸の兼用のようなものがあり、一階は台所と食堂と作業場になっているようです。

日本の古民家と同じで天井はかなり低くなっていました。

暖房効率はいいかもしれませんが、ヨーロッパ人には少し狭苦しいかもしれません。

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 ポーランドで感心するのは、サイクリングロードが充実していることです。

この街道に沿っても、街はずれの高校があるあたりから、街道に沿って専用サイクリング道路と歩道が車道と並行して走っています。

バスで、30分以上になりますからかなりの距離です。

車道とサイクリング道は平行していますがその間には適度な樹木が植えられていて、排気ガスも気になりません。

そして、100メートルおきくらいにきれいなベンチも設置されていて、老人が散歩していたり、赤ちゃんを乳母車にのせた若い夫婦も散策をしています。

サイクリング道と歩道は同じ道ですが、ラインで厳格に仕切られているので歩行者も安心です。

 

札幌にも白石近辺から大谷地に向かってサイクリング道があります。でも、200万都市でもその一本くらい。

他を見ると、町中も街道筋も、歩行者、自転車、駐車中の車が雑多に込み合い車道も歩道も自転車で走るのには危険すら感じます。

 

車道の自転車用のレーンもはば1mくらいで排水溝の蓋があったりで安全にサイクリングを楽しめる状態にはありません。

この辺の、社会資本への投資の違いを考えさせられます。

 

日本の地方都市にも住んでいる人がゆったりとできる環境をつくってもらえれば嬉しいのですが。