ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ

ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。

コロナワクチン接種 ポーランドの状況(2021.05.09)

ポーランドのジェロナグラの高校生から聞いた話です。

 

コロナワクチンの接種は5月に父親と母親は2回完了。

自分は(18歳)1回終えたところだそうです。

ポルトガルに住んでいるおじいさん(74歳)もすでに2回完了。

ポーランドの接種率8.71 ポルトガルの接種率9.16 日本の接種率0.88)

明日から、高校の卒業の最後の試験ですが、終わったら大学入学までのバカンスの期間には2回ポルトガルに遊びに行くんだと張り切っています。

 

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イースターの頃の市庁舎前広場

 

ポーランドは昨年後半から感染者が急増し、相当の感染者も出て、死者もかなりの数でした。

つい最近のイースターの頃も、いとこの誕生日に親戚一同が集まってお祝いするんだけど、おばあさんはCOVID19の感染が怖いので行かないと言っていました。

でも、ワクチン接種をしたことで雰囲気がガラッと変わりました。

 

ワクチンの予約もAPPで時間、場所を指定しさらに「ワクチンメーカー」も簡単に指定できるようです。

ファイザーアストラゼネカ・モデルナ・J&Jとある中で彼女の家族はファイザーを選んだとのこと。

お母さんだけが2回目の接種で39度近くまで熱が上がって2,3日大変だったとも言っていました。

 

こんなポーランドの状態と今、自分の置かれている札幌の状態。

比べてみて札幌(北海道)の対応の稚拙さは明らかです。

 

5月9日、「まん延防止」が何故今頃になってというスローペースで発令された中、ブラックジョークのように北海道および札幌で感染者数が爆発的な増大を示しました。

何と北海道で506人、札幌で327人。

どちらも過去最多最悪の感染者数です。

 

西村大臣が、北海道に緊急事態宣言を出さない理由を北海道は広いからと薄ら笑いを浮かべながら説明していましたが、「高速道路は車よりクマの方が多い」とかつて言われた北海道の札幌市以外の地域でも感染者が179人も出ています。

それも各振興局に満遍なく。

明らかに感染は全北海道に拡大しました。

それでも北海道の鈴木知事は「新しい旅のスタイル」という地域GO TOを継続する為頑として「緊急事態宣言」を出すつもりはありません。

 

ワクチン接種については、札幌市では、現在接種券を印刷しているとの遅れようです。

 

さらに秋元市長の話では接種は「75歳以上」の人が6月末までに。

それ以降にようやく65歳以上の人に順番が回ってくるようです。

 

政府は7月末までに65歳以上の国民全員にワクチン接種を2回終えると公言しているので68歳の私は、7月月初めに第1回、7月末に第2回くらいのペースになるのでしょう。

 

また、今接種予約を受け付けようとしている全国各地の自治体では、「電話がつながらない」「インターネットがつながらない」などのトラブルが頻繁に発生しています。

 

接種該当人数の数倍、十数倍のアクセスが集中する状態は、明らかに政府に対する不信感の表れでしょう。

家族総出で電話やパソコンに何時間もしがみ付いてアクセスしなければ予約が取れないなんて先進国とは言えません。

また、これはITに対する日本の技術の遅れの表れかもしれません。

 

このITに対する脆弱さも、プログラミング教育でも明らかに世界に後れを取っている日本のITレベルの低さを露呈させたものでしょう。

 

ワクチンの事でポーランドと情報交換することでいろいろな問題を認識させられました。

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ポルトガルリスボン路面電車とケーブルカー