ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ

ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。

動詞の活用表 日本語の教え方

f:id:takky0116:20200804154618p:plain

動詞活用表

 日本語を教えて、一番の障壁は動詞活用のte-formかと思います。

大学で日本語を教えた時、前年度te-formの前の単元(GENKI5課)まで履修した学生に

te-formを教えたら、完全にパニックになりました。

学生より教えている私自身が。

te-formの活用は多岐にわたるため、日本語学校で勉強したときには、te-formの歌まであって、歌の歌詞にして覚えればよいとも教わりましたが、個人的にはその方法はいただけません。

自分が音痴なこともありますが、社会人の学生にそんな方法で教えるのは気が引けます。

動詞の活用なんて日本人はどのようにして覚えたか、自分のことを思い返してみました。

当然、活用なんて考えたこともありません。

もしかしたら、小学校の時ならったかもしれませんが全く記憶にありません。

動詞活用の記憶は古文文法。

その方法が、日本語を教えるのに一番使いやすいかと思いつきました。

㈠ まず、動詞の辞書形   これは辞書で調べた時に載っている形なので基本です。

㈡ 次に、否定形  聞く→聞かない  ここで「か-き-く-け-こ」に導入。

  聞く→聞かない→「かきくけこ」

  これを暗唱させます。

これをどんどん発展させ、動詞の6つの活用を覚えてもらいます。

 

私の生徒はポーランドの高校2年生。

日本語を勉強してまだ1年目です。

 

第一回目に 聞く→聞かない「かきくけこ」

      話す→話さない「さしすせそ」から

      言う→言わない「わいうえを」

      泳ぐ→泳がない「がぎぐげご」

      呼ぶ→呼ばない「ばびぶべぼ」

これを表を見ながら学習。

      言う→言わない「わいうえを」

が、ちょっと引っ掛かり、死ぬ→死なないにちょっと抵抗感がありそうな雰囲気。

このぬの段、もっと良い言葉がないのでしょうか?

 

でも、2回目には、ここまで表を見ずにすっかりマスターしました。

これをマスターすれば、日本語の動詞活用の基本の50音をマスターできます。

 

文法が単なる知識ではなく、話すときの語感に繋がるように思っています。