ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ

ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。

ポーランドの理髪店で髪を切ってもらいました

出発前、いつもの理髪店にいって、注文しました。

 

「しばらく海外に行くので、床屋に行かずに済むように短くしてください」

店主の返事。

「海外で髪を切ってもらうのも面白いと思いますよ」

なるほど、納得です。

 



そこで、2か月くらいしてポーランド、ジェロナグラのアパートの近辺で探すことにしました。

すると、いつも行っているフランス系のスーパー「Inter marche」の隣の小さいけれど高級店の入っているショッピングモールの一角にありました。

このモールは新しくて「AKAI」という名のお寿司屋も入っています。

 

初めて入った理髪店、システムがわかりません。

覗いてみると、高齢の女性が一人で経営しているようです。

店に他に客もいなかったので、まず、料金を確認すると20ズウォティ

日本円にすると600円です。安い。

都会はもう少し高いような話も聞いていましたが、さすが地方都市の強みです。

 

さっそく髪を切り始めると、高齢で目が悪いのか髪に顔を近づけ真剣に切っています。

でも、「チャ、チャ、チャ、チャ」と4回顔の周りで鋏をカラ切りさせ次に、大量の髪を挟み込み「ジョリッ」と切り込みます。

これが彼女の調髪のリズムなのでしょう。

でも、顔の周りで、鋏を振り回してカラ切りされると、ちょっと怖いものがあります。

ナチスの映画で、収容所のユダヤ人の髪を切るシーンでも、鋏で一度に大量の髪を切り落とすシーンがあったような。そんなことを連想してしまいました。

 

でも、仕上がってみると、なかなかの腕前です。

時間も20分くらいしかかかりません。

髪をカットするだけですが、これで充分。

 

更に2か月後、今度はアパートから歩いて5分くらいの団地の一階が店舗になっている一角にある美容室に行ってみました。

ジェロナグラでは「美容室」「理容室」の区別はないようです。

 

一度だけ、白と赤のらせんの看板(世界共通なのかも)の理容室は中心地に一軒見かけましたが。そこは、予約制。

家から少し遠いので予約も面倒に思いほかの店を探した次第です。

 

でも、探してみると以外の美容室が混んでいるのがわかりました。

日曜日も他の店舗は休んでいるのに美容室は朝早い時間から営業しています。

日曜日のイベントの為、髪をセットする人がたくさんいるのかもしれません。

 

近くの美容室も行ってみたら予約制で10日くらい先でないと予約ができないとのこと。

でも、近くで、学校の通用口の目の前で便利な場所なので、予約しました。

 

ここは、若くて派手な女性が切ってくれます。客も女性比率が高いかもしれません。

料金は25ズウォティ。750円くらいです。

鋏さばきは、前回とだいぶ違います。女性のカットをしているよう。

終わったら、鏡の向こうで、自分の仕上がりに満足したのでしょう。ウインクをしていました。

右側の団地の一角に美容室があります

真っ正面の先が私のアパート

停留所の脇を左に曲がり林の小道を抜けると学校です

 

実は帰国してから、一度も今まで通っていた理髪店に行っていません。

申し訳ない気がするのですが、帰国後、実家のある館山市が台風15号で大きな被害を被りました。

実家に帰ってビックリ。自分の家も被害がありましたが、向かいの家の瓦が割れ、隣の家は離れの屋根がほとんど飛び、全壊状態です。

 

そんな中、「ふるさと納税」も考えたのですが、せめて「床屋は地元の床屋に通おう」と決めました。

幸い、近所に昔からやっている老舗の床屋さんもあります。

実家に帰るタイミングで床屋に行く。これをしばらく実践しようと思います。