カタール・ドーハから成田 シルクロードの上空を通り12時間
ポーランドのワルシャワ・ショパン空港からカタールのハマド国際空港まで約5時間。
ようやく、ドーハに着きました。
機内はヨーロッパ人ばかり。席は3人掛けの通路側。窓側と真ん中にはロシア人らしきカップル。途中機内食が出るのですが、男性のほうは食事をせず、もっぱら飲むだけ。ビール、ワインをどんどん注文します。でも、全く酔った様子はありません。さすが、ロシア人。
乗り換えの成田行きの飛行機はドーハのハマド国際空港を午前2時に出発します。
空港の出発ラウンジは帰国する日本人でいっぱいです。
ヨーロッパ、アフリカ、中東各地からこのドーハを経由して帰国します。
私の隣はトルコ旅行を終えて帰国するご夫婦です。
飛び立つとすぐ眼下に海を埋め立てたダイヤモンドのネックレスのように煌めく人工島が散らばります。
さすが、産油国。
資金は潤沢です。
飛行機はボーイング777ー800。
普段は、通路側に座るのですが、今回は後部の窓際に座りました。
理由は、飛行機の航路です。ドーハからペルシャ湾を越えイラン上空。そこから、東に向かいます。ちょうどシルクロードの上を飛ぶわけです。
中学、高校時代、私の部屋の壁にはシルクロードを宇宙からとった写真地図が貼ってありました。そのルートを飛行機から見ることができる。
この景色を見逃す手はありません。
イラン上空を通過しトルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギスなどの中東諸国の上空を通り中国へ向かいます。
マリ、サマルカンド、タシケント、フェルガナ、ハミ、昔きいたことのある懐かしい地名です。
タクラマカン砂漠が広がります。
南に崑崙山脈
北に天山山脈
遠く南方にはにはK2のあるカラコルム山脈も見えるはずです。
ハルピンの黒竜江大学でお世話になった宋さんの両親が住むという
内蒙古自治区、包頭市を越え北京手前から少し南下し
また、進路を東に。
包頭市の手前から雲海が広がり残念ながら景色はここまで。
山東半島から黄海を越え朝鮮半島のインチョン上空へ。黄海上空では一瞬雲が切れ、山東半島の付近の島々を見ることができました。
朝鮮半島半島を横切り
日本海へ
福井近辺から本州上空。
銚子沖を旋回し成田空港へ降り立ちました。
所要時間11時間40分の長旅です。
日本人の客室乗務員の話では、最近カタールは周辺産油国との関係が悪化し、サウジアラビアやペルシャ湾岸諸国の上空を飛べず、迂回しなければならないこともあり、今までより1時間ほど余計にかかってしまうとのことでした。
今回のフライトは長い旅でしたが、時間つぶしに映画を見ることもなく眼下の風景を十二分に堪能できました。