ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ

ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。

ジェロナグラでクラッシックのコンサートを  さすがショパンの国ポーランド

 

札幌にいたポーランドからきたピアニスト

ポーランドに出発する前に、教会に「パイプオルガンのコンサート」を聞きに行きました。

演奏者は若いポーランド人。札響の今年のピアニストで、10月にポーランドに帰るので「さよならリサイタル」とのことでした。パンフレットにはグダニスクで音楽を学んだとありました。こんな身近にポーランドの人がいたんですね。

根付いている音楽

ポーランドに来ての感想です。生活の中にクラッシックが根付いていますね。

駅に迎えに来てくれたダレック先生の車に乗ったらラジオでがんがんクラッシックを聞いています。タクシーに乗っても運転手が聞いています。カフェでも、もちろんレストランでも。

Filharmonia Zielonogorska

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この街にも、ハーモニーホールがあります。

札幌のキタラの小ホールと同じくらいの規模です。

右側入り口は19世紀の建物ですが、ホールは近代的な円形、ガラスを多用した建物です。

 

ジェロナグラ大学には音楽学院があり、人口14万の地方都市ですが、専属の交響楽団定期演奏会をしています。小樽の街に札幌交響楽団があるみたいなものです。

 

わたしも、11月から6月までで5回演奏を聞きに行きました。

席はいつも、ほとんど満員です。

寒い時期はそれでも、昼に行って当日のチケットが買えたのですが、春からは一度は売り切れ、もう一度は「最後の一枚でキャンセルされたものだから、現金で」といわれチケットを封筒から出して譲ってもらいました。

料金は900円から1400円くらい。平日は、子供向けのディズニー音楽なんかもやっているようです。

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行くのは、金曜日の7時から。

問題は服装です。最初勝手がわからないので、ひとまず、ブレザー着用。

入って驚きました。男性はほとんどスーツにネクタイ、女性もドレスアップしています。

年齢層は50台後半以上。顔見知りが多く社交の場となっているようです。

とうぜん、休憩時間には階下のラウンジでワインを。

 

12月に日本からスーツを送ってもらい、安心しました。ただでも、東洋人はひとり。

浮くのもなんですから。ちなみにポーランドポーランド人の占める割合が98%だそうです。

指揮者の退任セレモニー

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6月に行った最後のコンサートは、指揮者の退任のセレモニーだったようです。

いろんな人がスピーチしたり、遠方の知人のスピーチを画面で流したりで、演奏会というよりセレモニーとして感慨深いものでした。

 

会場にいる全員の、指揮者に対する「ごくろうさま。ありがとう」という感謝とねぎらいと尊敬の気持ちが伝わってきました。

ポーランド国歌

ビックリしたのは、国歌を演奏したときです。

全員がさっと立ち上がり歌いだしました。

この一体感は素晴らしいものです。

国を奪われた歴史から学んでいるのでしょうか。

大切なものは何かということを。

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1918年が独立の年、2018年は独立100年。Mazurek Dabrowskiego

`ポーランドの国歌です。いただいた記念のCD

 

ショパン:24の前奏曲、ピアノ・ソナタ第2番

ショパン:夜想曲(ノクターン);第2番 変ホ長調 作品9の2

 

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コンサートホールの地下のカフェテリア

だいぶ早い時間に入ったので誰もいませんでしたが、コンサートの休憩時間には満席です。

ここでは、みんなワインを飲んでいるようです。

右の端に見えるのは体の不自由な人のためのエレベーター。

この辺の気配りも行き届いているようです。