ポーランドの太陽光発電 ジェロナグラ周辺に太陽光発電システムは普及しているのでしょうか?
ポーランドの発電設備
ポーランドは発電を、豊富な石炭に頼り、発電量の80%を石炭火力にたよっています。
現在、大規模な石炭火力発電施設が石炭のとれる南部地域で稼働しています。
ただ、①石炭はどうしても、大気汚染の問題がある ②石炭火力への依存度があまりにも高すぎる、との思いから、近年、原子力発電、海上風力発電ほか様々な方法をを検討しているようです。
ジェロナグラ周辺では
街の中心を走る線路の脇に石炭火力発電所があります。ここは、おもに、熱水を市内に供給することを主としています。
わたしのアパートにもここで作られた熱水が供給されています。
発電所は旧市街の反対側ですが、周辺部にあるわけではなく、町中の工場、倉庫街のなかというところでしょうか。
ほかの、発電システムはというと、ときたま郊外に数基の風力発電があったり、太陽光発電のソーラーパネルも原っぱの片隅にあったりします。
一般住宅の屋根にはほとんどソーラーは見かけません。
いたるところ、大草原のポーランドですから太陽光パネルを敷き詰める場所はいくらでもあります。でも、大規模な太陽光発電設備をつくるという発想はないようです。
レンタサイクルの管理システムに太陽光発電が使われています
後ろに見えるのがキャンパスBの本校舎です。事務局もその建物の中にあります
この街のレンタサイクルシステムはとてもよくできています。たぶん、ヨーロッパのほかの街でも普及していると思いますが。
使う場合はスマホのアプリで。決済もアプリ。料金もビックリするくらい安い。
ですから、春になると、レンタサイクルはフル活用です。
その、管理システムに太陽光発電が使われています。エコの上にさらにエコ。
エコの見本のようなシステムです。
でも、そのシステムも、行政による自転車道整備に負うところが大。
右の濃い色の部分が自転車道。白い部分が歩道。白の横断歩道の2本の線もあります
本当にすばらしい道路管理です。
これが、日本より経済力が劣るといわれている国なのです。
どこが?と思います。
確かに収入は低いようです。
でも、食料品は日本の3分の1くらいの値段です。
いわゆるブランド品は日本と値段はかわりません。高い!
でも、それは日常生活に関係ないことです。どうしても、必要というものではありません。
おしゃれ度も日本と比べ???
日本のソーラーシステムの行き先が心配です
東日本大震災以降、再生可能エネルギー発電システムの導入について様々な優遇策がとられてきました。
たぶん、企業としては大規模な太陽光発電システムを作ることにより相当な利益が生まれるのでしょう。
でも、問題は「大規模な」というところです。
太陽光発電等は環境破壊に留意しているからこそ「グリーン投資減税」とか「再生可能エネルギー」とかいう耳障りの良い呼び名がついています。
でも、実際には「大規模」と「環境保全」は相反するケースがあります。
企業が利益を追うばかりに本来の目的を見失う。行政も形ばかりの規制に適合すれば可とする。
日本としてめざす本来の目的が見失われています。
そんな事例がいま、千葉県鴨川市で起きようとしています。
https://foejapan.wordpress.com/2019/02/28/kamogawa-solar/
ここも、日本の未来を占う正念場なのではないでしょうか。