ポーランド ジェロナグラ 病院事情 風邪をひいても病院に行きません
「風邪を引いたから病院に行きました」と例文をつくったら、学生から「風邪をひいても病院に行きません」と切り返されました。
風邪をひいたら、薬を飲みます。風邪で病院には行きません。とのこと。
たしかに、ポーランドはどこにも「APTEKA」という看板のかかった薬局があります。
ジェロナグラ駅の構内にも、スーパーの脇にも、団地の中にもいたるところ。
ZABUKAというコンビニも目につきますが、断然薬局のほうが数が多い。
こんなになぜ薬局がと思いましたが、たぶん、ポーランド人はめったに病院へ行かないのでしょう。たいていの体の変調は薬局に行って、薬剤師に相談して薬を飲んで対処するようです。でも、たいていの薬局には白衣をきた女性がいます。全員薬剤師だと思うのですが。いったい何人薬剤師がこの国にいるのでしょうか。
日本の薬科大学は現在6年制。ポーランドは一般の大学生でも、5年制と聞いていますが
大学の教育費が無料とはいえ大変なコストがかかっています。
薬局が多いためか、病院の数は少ないようです。
街に病院の看板はあまり見かけません。
私の行った病院は団地の中の薬局の2階にありました。
2階に左右2つの診療所があり、それぞれ別の経営になっています。
こじんまりした個人病院で、レントゲンと心電図の機械くらいしかありません。
処方箋は薬の名前をメモ用紙に書いて下の薬局で購入しました。
日本なら正式な処方箋のいる薬だと思うのですが。一般の薬のように売ってくれました。
困ったのが、ジェロナグラ大学病院。古い建物のためか、携帯の電波が届きません。おかげでポケトークが使えない。
それなのに、玄関の窓口の若い職員は英語がまったく話せません。
入り組んだ病院でどこに行ったらよいものやら。なんとか、見当をつけたのですが、そこは、前受付の待合になっていて、受付に入るドアはロックされています。
一定人数しか受付にも入れません。
それに、入っても英語が通じなくては話になりません。
そこで、あきらめて帰ることにしました。
帰りのタクシーは薬局経由。薬局で薬をもらいその場で飲んで家に帰りました。