いまジェロナグラで一番評判の良いレストラン
WINOiGRONO
Restaurant
ポーランド最終月6月に入って、ようやく訪問しました。
ジェロナグラのレストラン106軒中1位に輝くレストランです。(トリップアドバイザー)
Certificate of Excelent 2019 の受賞者となっています。
食事、サービス、価格、雰囲気すべて5点満点の評価です。
このレストラン、GRAPE TOWN HOTELのなかにあります。
そこは、なんと私のアパートの次のバス停のそば。
歩いても行ける距離です。
なんで、いままで行かなかったのか?
理由は、街の中心地に向かう方向と全く逆方向だからでした。
そちらに行くことがないのです。食事にわざわざ逆方向に向かうのは・・・。
それで、いままで来たことがありませんでした。
この、レストラン、評判通りです。
名前にWINOとありますから、ワインに自信があるのでしょう。
素敵なワインセラーがありました。
私はビールを注文したのですが、国産ビールは置いていません。チェコのビールでした。通の人にはチェコのビールが最高なのかも。
ただ、「今日は大きなレセプションが入っているので、
簡単な料理しかできません」とのこと。
仕方ありません。
ピザを注文しました。ほかの人も、スパゲッティを注文しています。
それも、おいしそうでしたが。
なんか、もう少しガッツリしたものが食べたかった。
残念です。
値段も普通でした。
すべて、トリップアドバイザーの評価に間違いはありません。
でも、ポーランドらしさを求めるなら、ちょっと違いますかね。
国際標準という感じです。東京にもこんな店ありそうです。(値段はわかりませんが)
ジェロナグラで茶筅を買いました お茶の専門店のショーウィンドで茶筅を発見
メインストリートを歩いていたら、お茶の専門店がありました。
看板にはコーヒー、各種お茶、アクセサリーと。
何気なしに、ショーウインドを見たら「茶筅」と「茶杓」が置いてあります。
びっくりしました。これ、どんな人が買うんだろうかと。
中国人は茶筅を使いません。
この街に日本人がいても、数人。
日本に興味がある人は確かにいます。
秋のクラス開始の時に名簿上は50人くらいのメンバーが受講したいとエントリーされていました。
今年度は、大学の募集担当者が変わりスムーズに募集が進まなかったため、例年に比べ人数が少なかったようです。
毎年のエントリーの平均は80名くらいでしょうか?
私で5代目くらいですから5年間はこのような形態で授業をすすめているようです。
そうすると、5年間で400名。
14万の都市でこのくらいの人が日本、日本語に興味をもっていてくれるなら、うれしいことです。
14万人というとちょうど小樽の人口くらいでしょうか。
小樽でポーランド語講座を開いてもこの人数は集まらないでしょう。
でも、だからといって茶筅を使う人がいるとは思えません。
日本でも、家に茶筅がある家のほうが少ないと思います。もちろん、私の家にはありません。
この茶筅も、たぶん、店の人が間違えて仕入れてしまって、売れずにショーウィンドに置きっぱなしになっているのだろうと思いました。
店に入って値段を聞くと2400円くらい。ちょっと、高いかな?
でも、生徒にも見せてあげたいしと思い購入しました。
ドイツの会社が卸したものです。日本からドイツ、そしてポーランドの地方都市に。そこで日本人が買って日本に持ち帰ることになります。
店に入って「日本のお茶はありますか」と聞いたら「センチャ」「マッチャ」「ホウジチャ」と答えてくれました。「ほー、ほうじ茶もあるんですか」
抹茶のBOXを見せてもらったら、確かに抹茶がぎっしり。
でも、売れているようです。ちゃんと、すくった跡もありました。
お寿司屋さんが3軒ありますし、抹茶を出すのかもしれません。
実は、抹茶は日本から持ってきていました。お湯に溶かして飲めば茶殻の始末もいらないので簡単ですから。
でも、今回、偶然見つけた茶筅を使ってみたらビックリ。
ただ溶かした抹茶と茶筅で泡立てたお茶、まったく味が違うんですね。
知りませんでした。
いままで、なんか抹茶って苦い、渋いばかりか、えぐみもあるようなと思っていました。
飲むのも一番最後。コーヒー、紅茶がなくなって、仕方ないまあ、抹茶でも飲むかという感じでしたが、
今はしっかり一日一杯のサイクルに入っています。
後日談
先日、お茶屋さん店先を覗いたらちゃんと茶筅が補充してありました。意思をもって仕入れているんですね。
誰が購入するのか本当に興味があります。
ポーランド 陶器の街ボレスワビエツでポロネーズのパレード
ボレスワビエツの街の市庁舎広場でポロネーズのパレードがありました。
広場の端には2台のハンビー(アメリカ製軍事装甲車)が。
子供たちが群がっています。
最初、ポーランド軍の兵士かと思ったのですが、黒人兵がいます。
腕をみたらAMERICAN ARMYの徽章が。アメリカ軍の兵士でした。
1990年に、統合したばかりのドイツに西ドイツの旅行ガイドをもっていった時、ミュンヘンのホテルにアメリカ軍の兵士がいて、これで東ドイツもアメリカ軍が駐留するんだろうな、と思いましたが。
確かに、いま、昔のワルシャワ条約機構の壁の向こう側に住んでいるのですが、共産国の名残はみじんも感じられません。
中国のように地下鉄に乗るのに手荷物の透視検査があれば、緊張感もありますが。
そんな中、 広場では主催者がスピーチをしています。その前でポロネーゼの音楽にあわせて行進を始めるべく行列が。
どうも、アメリカ軍の歓迎式典のようです。
先頭は Prince&Princess。
そのあとに、アメリカ軍の士官が並んでいます。
長いスピーチが終わりさてパレードが始まると思ったら、さっきまでスピーチをしていた主催者がKingの服装であらわれました。
なんと、Princessの腕をとり先頭に。
Princeは予定外のことに、腕をあげて関係者に叫んでいます
「俺はだれと踊ったらいいんだい」
いや、まいりました。権力者は引っ込んでいないと。
Princessを奪って先頭にでるなんて、
2番目に入るならまだしもですが。
もし、かれが市長なら次期の選挙はあぶないかもしれませんね。
このソファ、陶器製です!
さすが、陶器の街
市庁舎広場、ジェロナグラより20倍広い
広場の中央にある市庁舎
カティンの森(カチンの森)事件
このzielona gora にも カティンの森の慰霊碑があります。ちょうど鉄道駅と中心地の間のメイン道路ぞいです。駅前のバス停から50mくらいの歩道の脇です。
いつも誰かが花を手向け掃除も行き届いています。
この慰霊碑の碑文「polakom rozstrzelanyn w zsrr prezes nkwd」
「ポーランドの兵士がソ連の最高指導者とKGBによって銃殺された」と書いてあります。
きちんと事実を石に刻み込み残していこうという、強い意志が感じられます。
事実を大国の思惑からずっと明らかに認知されなかったポーランドの無念さも感じられます。戦争犯罪は絶対にゆるさない、だからこそ戦争犯罪の事実を後世に伝えていく努力が必要です。
加害者が嘘をつき、周りが自分の利益から同調し、被害者の声を無視してきた歴史です。この慰霊碑も2005年にやっと建てることができました。
また、脇の小さな石にはKATYN, CHARKOW, MIEDOJE,BYKOWNIA,KUROPAT カティンを含む虐殺現場の地名が。
そして最後に「??????」
まだ、すべての真実はあきらかにされていません。
それは後世の私たちがこれからも真実を追い続けるということでしょうか。
さらにその脇の掲示板には、虐殺された軍人の発掘時の写真が。
本当に死体の山、掘れば掘るほど。
こんなふうにして、ポーランドの人は戦争の歴史を刻み込んでいくのでしょう。
クラクフの教会にも、カティンの森事件で虐殺にあった兵士を弔う副祭壇がありました。
アンジェイ・ワイダ監督の映画でも有名な第2次大戦中の事件です。
ソ連のカティン近郊の森で、当時ポーランドの一部を占領したソ連軍が、武装解除したポーランド軍の将校らを虐殺した事件です。
この虐殺はスターリンの指揮のもとNKVD(KGB)が行ったとされています。
1943年、独ソ戦で侵攻したドイツ軍がソ連のカティンの森付近で、大量の遺体を発見、ドイツはソ連の虐殺行為であると糾弾しました。
ところが、ソ連はそれを否定ドイツ軍の仕業と反論。
イギリスのチャーチルもアメリカのルーズベルトも真実を知りながら公表しませんでした。
終戦後、米ソの冷戦が深まる中、西側諸国はソ連に対する攻撃材料のひとつとして糾弾がすすめ、
さらにゴルバチョフ書記長の時代にペレストロイカとグラスノスチにより、ようやく
ソ連は、1990年「ソ連政府としてカティンの事件はスターリンの犯罪のひとつである」と認めました。
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カティンの森の夜と霧―第二次大戦をめぐる奇怪な大虐殺事件の真相記録 (1963年)
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La Tulipe Noire で 美味しいランチ ジェロナグラの広場のそば
ボレスワビエツのバスを待つ間、La Tulipe Noireにランチを食べに行きました。
今日のランチは「ニョッキ」
ニョッキもしっかり作るとほんとにおいしい。形もきれい、ソースが絶品。
これは、普通のメニューです。
一番うえは、店の名前。
CZARNY TULIPAN 黒いチューリップです。
一番上のZupy(スープ)のところにRAMENとあります。
はじめて見るメニューです。
この店は、新しいメニューをどんどん創作している、ヨーロッパ多国籍料理の店です。
麺に、野菜・しめじ(ポーランド語でshimeji)・卵・ベーコンチップ・エンドウ豆の葉? がのったラーメンのようです。
値段は1200円。
これが、スープですか?
メイン料理はどうするのでしょう?
スープだけ注文っていいんでしょうか?
またの機会に注文してみます。
ジェロナグラ 芸術系パフォーマンス
今日はバスでボレスワビエツ、有名な「陶器の街」にバス旅行。
発車まで2時間半もあったので食事をして、街の中心の公園の脇で
kindleリーダーで本を読んでいました。
海外生活にこのkindleは、欠かせません。ポーランドに出発する直前にそれまでの、「amazonPRIME」から「unlimited読み放題」に加入しました。
海外では何かにつけ待ち時間が増えます。何をするのも早めの行動。十分な余裕を持たなくては。
結果、待ち時間が。
そんななか、
しばらくすると、目の前の歩行者道路に人だかりが。
向かいの芸術学校の生徒がパフォーマンスをするようです。
気が付くと道路に100個以上もカップが並べてあります。
椅子が等間隔に6脚置いてあります。
見ていると、生徒の膝と肩に板をわたし、他の生徒が次々と板の上にカップを置き始めました。
しばらくすると、
突然一人の生徒が立ち上がります。
当然、間に渡した板は落ち、路上にカップが・・・・。
「パリーン」路上にカップの割れる音が響き渡ります。
「HAPPNING」という題のパフォーマンスです。
たぶん誰でも、今までに陶器を手から滑らせ割ってしまったことがあると思います。
陶器は割れたらおしまい。そんな気持ちが心のどこかに残っています。だから、陶器やガラスの割れる音はほかの音と違い心に刺さります。
とても甲高いきれいな音。
でも、こころの奥に刺さる強い音です。
陶器を自分の意思で割るなんてタブーを犯すようでなかなかできません。
そんなところにも意味があるのでしょうか?
看板には「HAPPNING」「私はあなたと一緒にすべてが欲しい」(google翻訳)??
こういう翻訳は機械では無理ですね。
陶器の街にいく直前にこのパフォーマンスみるとは。ちょっと不思議な気持ちです。
ポーランド ジェロナグラ 日曜日の過ごし方
この街に住み始めたころ、不思議だったことは、日曜日に町中に人があまりいないこと。
街のメイン広場にも、中心地の停留所付近にも、素敵なヨーロッパらしい町並みの通りにも人がいないのです。写真をとっても、建物ばかり、人が写りません。
それが、冬にむかい寒くなるとますます閑散としてきます。
土曜日も、午後になると同じようなかんじ。
だんだん理由がわかってきました。なんと日曜日、一部の飲食店(カフェ等)コンビニ以外を除き、ほとんどの店が閉まっています。なんと、スーパーでさえも休業。
商店のドアの営業時間を見ると、日曜日どころか土曜日も14時までの営業です。
便利に使っているバスも、相当の間引き運転。
遠方に行ったら帰りのバスの待ち時間が長すぎます。
生徒の聞いたら、買い物は平日、会社や授業が終わってから行くそうです。
夏場はスーパーは8時半まで営業しています。だから、日本のように残業なんて考えられないと話しています。
つまり、日曜日は遠出をしようにも足がなく、おいしい店も閉まっているということです。
そこで、冬に向かって運動不足の解消のため「日曜日はプール」に行くことにしました。
これが、すこぶるたのしい。
目の前の停留所から17番バスに乗り、街の中心地を抜け、鉄道の反対側に向かうとおおきな室内プールがあります。
競泳用の25mプールと、流れるプール、子供専用プール、更にウォーターシューターも5本。2本はポーランド最大最長規模だそうです。
それに、ジャグジーも4つ。
25mプールは手前は水深1.2mなのですが向こう側はなんと1.8m。足がつきません。そんな、プールは小学校の屋外プール以来です。
帰りのバスは、1時間に一本ですが、時間がわかっているのでなんの問題もありません。
月曜、火曜、水曜は授業。午前中はその準備もあるし、のんびりできません。木曜日も疲れてぐったり。そんななか、日曜日のプールがリフレッシュに一番です。
料金 2時間 15ズォテイ(450円)
また、ここの中2階にはレストランもあります。そして市内ではめずらしく、日曜日もオープンしています。
ジャグジー、プールの後に食事をしてのんびり半日過ごし、気分もリフレッシュ。
さて、人はどこにいるか・・・・・教会です。アパートの前に教会があるのですが、日曜日の礼拝が11時、14時、16時、18時、20時と5回も。
200人は入れるのですが、毎回満席。
さすが、ローマ法王を出し、カトリック教徒の信仰が深いといわれるポーランドです。